薬剤師のお守りメモ 薬剤師100人以上が使うメモを大調査!! 持っているだけで安心 薬剤師の「お守りメモ」を徹底調査! 薬剤師男女100人以上&若手薬剤師に聞きました!

ヒアリング対象
ベテラン薬剤師 Sさん
薬剤師歴19年のベテラン薬剤師。
首都圏の忙しい薬局を多数経験。
現在は、エリアマネージャーとして
全体を統括する。
アンケート対象
全国の調剤薬局に勤務する
20〜60代の薬剤師
男女計177人(女性101人:男性76人)
その①

薬剤師が使う『メモ』
の全容が明らかに

とも子
今回は「薬剤師のメモ」というベールに包まれたその全貌を大調査するわよ!
薬剤師歴19年のベテラン薬剤師Sさんと一緒にアンケート結果を検証しつつ、Sさんが使うメモも、じ〜っくり拝見させてもらいましょう〜!Sさん、今日はよろしくお願いします!
Sさん
はい。よろしくお願いします。
自分のメモって誰かに見せたことがないから、なんだか恥ずかしい気もしますね。
とも子
そうよね〜。誰かに見せる前提でメモしてないし、かなりプライベートなものよね。だからこそ、覗き見したくなっちゃうのだけど(笑)無理なお願いを聞いていただけて助かります!
Sさん
お役に立てたら嬉しいです。
とも子
それでは早速、薬剤師さん男女100人以上に行ったアンケートの結果をみてみましょう!実際のところ「日常的にメモを取る」とか「自分のメモを持っている」薬剤師ってどれくらいの割合でいるのかしら?
Sさん
私の感覚ではかなり多いと思います。みんなメモを白衣のポケットに忍ばせているイメージはありますね。
とも子
確かに「私、メモ持ってます!」っていうより、“忍ばせている”イメージが強いかも。ずばり!アンケート結果はこちら。

Q. 薬剤師業務における知識などを書き込む自分だけのメモやノートはとっていますか?

とも子
男女あわせても約9割が持っていると回答!やっぱりみんな持っていたわね!
Sさん
納得の数字ですね。調剤室には携帯電話を持ち込めないので、薬の用量の確認だったり、機械の使い方だったりをチラッと確認するためのメモって、本当に助かるんです。
とも子
わかるわ〜。患者さんが多い時とか、いちいちパソコンで調べてられないし、忙しい時は先輩や同僚に聞くのも気が引けるものね。次にメモをどこで見ているかについてもアンケートを取ったわよ!

Q. メモを見る場所はどこですか?

とも子
Sさんの言うとおり、メモを見る場所は調剤室がダントツの1位ね!
Sさん
これも納得の結果ですね。メモの役割って「確認」や「ダブルチェック」の意味合いが強いと思うので。例えば薬の留意点だったり、検査値の早見表を調剤しながらサッと確認したり。そんな使い方をされている方が多いんじゃないでしょうか。
とも子
なるほど〜。確かにメモを持っているだけで安心するものね。かつ困った時も助けてくれて、最強のお守りって感じよね!メモのサイズ感も気になるところじゃない?もちろん調査したわよ!

Q. 利用しているメモのサイズを教えて下さい

Sさん
やっぱりポケットサイズが基本でしたね。大学ノートサイズの人は知識を書き溜めて、ロッカーに入れているんですかね。
とも子
確かに、そういう薬剤師さんもいそうね。約9割の薬剤師さんが白衣のポケットにメモを忍ばせているという結果に!では、Sさんのメモもぜひ見せて〜!
Sさん
ちょっと年季入ってるんですが(笑)。こちらになります。
とも子
あ、やっぱりリング式のポケットサイズのメモ帳なのね!むむっ!マンボーのシールが貼ってあるわ!!
Sさん
えっ、確かに貼ってある。なんでしょうね。新店舗の立ち上げで忙しい時期のノートなので、何か可愛い癒しを求めていたのかも…(笑)
とも子
大変な時期だったんですね。ところでSさんはこのメモは何冊目になる?
Sさん
えっと…10冊目ですね。
とも子
10冊?!それはすごい情報量ね。
Sさん
もちろん10冊をいつも忍ばせているわけじゃないですよ(笑)。
若手の頃ほどメモを書く量が多かったんです。薬の情報や調剤の仕方以外にも、業務の手順や機械の使い方、会社のシステムのことなど、それはもう次から次へと覚えることがありますから。メモの更新頻度もかなり高くなります。
とも子
書く量が多いと、ノートもどんどん増えていってしまうわよね!?
Sさん
例えば業務の流れや機械の使い方なんかは慣れてくれば覚えますよね。そのページは見なくなるから、そうしたら捨ててしまうのもアリです。でもよく見る情報は残したいから、次のノートに移動させる。そうやって何冊もアップデートしていった結果、この1冊に集約されたって感じです!
とも子
なるほど!アップデートして「最強の一冊」のメモを作るのね!!最強の1冊を作るポイントはあるのかしら?
Sさん
若い頃は、とにかくわからないことを全部メモに取ることをおすすめします。迷ったらメモる!!書くことで記憶のフックにもなるし、メモは無駄にはなりませんから。
とも子
うーん、ベテラン薬剤師の言葉、重みがあるわ…
その②

ベールに包まれた
「メモの中身」の全貌が明らかに!

とも子
それじゃ、いよいよメモの中身を覗いちゃいましょ!みんなはどんなことをメモに書いているのかしら?

Q. メモにどのような内容を書きこみますか? 1番頻度の高いものを教えてください

とも子
一番頻度の高い書き込む内容は、男女ともにダントツで「薬局での機械やPCの使い方」だったわ。
Sさん
男女で見事に同じ形のグラフを描きましたね〜。面白い!「薬局の機械やPCの使い方」が過半数ということは、アンケートに答えてくれた人は若手薬剤師が多いのでしょうか?
とも子
さすがSさん。するどいわ!20代は全体の3割ね。20代〜30代に範囲を広げると全体の65%になるので、比較的若手が多いのは確か。次に「2番目に頻度が高い内容」についても見てみましょう。

Q. メモにどのような内容を書きこみますか? 2番目に頻度の高いものを教えてください

Sさん
2番目に書かれるのは男女ともに「服薬指導の知識」、それ以外はあまり大きな差異はないですね。やはり男女で似たような傾向になるんですね。
とも子
具体的に“書き込んでいる内容”について調査したコメントの中には、「高齢者に使用する睡眠薬についての使用注意点(30代女性)とか、「高齢者の1日の水分摂取量の目安」とか、高齢の患者さんに対する注意事項はチラチラ見受けられたわ。Sさんのメモはどんな内容が多いのかしら?
Sさん
10冊目ともなると、さすがに「何かの使い方」や「業務の流れ」みたいなものは無いですね。服薬指導の知識や薬の留意事項なんかが多いですね。あとは、自分がどこの薬局に勤めていたかで、メモした内容は大きく違ってくる気がします。
とも子
それはつまり…処方元の病院に合わせて、メモする内容が変わるってことね!
Sさん
はい。例えば、小児科の患者さんが多かった時は、小児薬用量の表をかなり見ました。この表なんですが、現場で働いている間はかなり使用したと思います。体重や年齢ごとに薬の用量がまとまっている早見表です。
とも子
これはメモに挟んでいると便利ね。でも細かいわ〜。目が痛くなっちゃう(笑)
Sさん
そうなんです!それで結局自分で超シンプルにしたのがコチラ。これで大抵解決しちゃうんです。珍しい薬が出たりした時は、先ほどの表で確認すればいいので。
とも子
なるほど〜。こうやってブラッシュアップして、自分が使いやすいようにパワーアップしていくのね!
Sさん
そうですね。資料を縮小コピーしてそのままメモに貼り付けて使う場合ももちろんあります。例えば、抗うつ剤についてのこの表はよく使いました。薬に対する副作用が「+」「−」で一目でわかるので、患者さんに説明する時に活躍しました!
とも子
ほんと〜。これ便利〜!「最強の1冊」にしていくイメージが湧いてきたわ!!
あれ?Sさん、よく見るとメモ帳は2冊持ち??
Sさん
いえいえ、これは製薬会社さんが出している漢方製剤のミニ手帳です。
とも子
これは便利ね!漢方って名前が難しいし似てるし、種類もたくさんあるし。わたしは今だに漢方に苦手意識があるのよね〜。
Sさん
わかります(笑)。なので漢方情報は別で持つことをおすすめします。これは漢方番号と五十音順の索引がついていて、かなり便利ですよ!
とも子
さすがはベテランSさん。勉強になるわ〜。
その③

ベテラン薬剤師の役に立つ
メモにするコツ

とも子
「自分のメモでよく見返す項目」についてもアンケートを取ってみたの。結果はこんな感じだったわ。

Q. ご自身のメモで、一番見返している内容やページを1つ教えてください

※自由回答から複数回答があったもののみ抽出

Sさん
「業務上の使い方」の次に多かったのは男女ともに小児用量ですね。私もステロイドのランク表とか、特殊な飲み方をする薬についてのメモは繰り返し見ましたね。
とも子
これ以外の回答だと、「点眼薬の日数計算」(40代男性)とか「睡眠薬の作用時間」(30代男性)とか特定の患者さんに対するメモだと予測できるものが多かったわね。ちょっとユニークな回答で「患者さんとの会話テクニック」(20代女性)というのもあったわ!
Sさんが一番見返したページもぜひ教えて〜。
Sさん
私は婦人科からの患者さんが多かったせいもあって、女性ホルモンと月経周期についてのメモはよく見ていましたね。それに関連してホルモン製剤を用いた治療法についてはその裏にメモ書きして両方を活用していました。
とも子
婦人科の門前だと、月経異常から更年期障害、不妊治療など様々な患者さんがくるし、センシティブな人も多いから、対応は簡単では無いわよね。
Sさん
そうですね。患者さんからの質問も比較的多いと思います。併用注意の薬も多いので、メモはかなり活用していました。みんなの役に立つかも、と思うことは店舗で共有していました。
とも子
え?メモを他の薬剤師さんと見せ合って共有するってこともあるの!?
Sさん
いえいえ、メモは本人しかわからないケースも多いと思いますし、メモを他人に見せるのは気恥ずかしいものでしょう。ただ、申し送りの時や昼礼の時なんかに「患者さんからこんな質問があった」という事例として、情報共有することはすごく大事だと思います。
とも子
それは素晴らしいわね。若手の成長にもつながりそう!
Sさん
そうなんです。そういう情報を若手の薬剤師さんがお店の共有ノートにまとめておいたりすると独自のマニュアルになりますし、それこそ「最強の引き継ぎ書」ですよ。
とも子
“薬剤師のお守りメモ“の進化系は「最強の引き継ぎ書」だなんて!メモって奥深いわ〜。
Sさん、今日はありがとうございました。皆さんもぜひ、メモ活用のヒントにしてくださいね!
薬剤師男女100人以上&
ベテラン薬剤師に聞きました!!
まとめ

ベテラン薬剤師の“お守りメモ”極意

  • 若手の頃は、とにかくなんでもメモをとるべし!
  • 自分なりにブラッシュアップ&アップデートを繰り返し、「最強の1冊」に仕上げよう!
  • メモの内容をチームや店舗で共有し、若手の育成に役立てよう。
    個人的な“お守りメモ”が店舗の「最強のマニュアル書(引き継ぎ書)」になる可能性大!

調剤薬局に勤務する薬剤師は…

  • 調査の結果、全体の9割以上がメモを持っていることが判明!
  • メモを見る場所ダントツ1位は「調剤室」
  • 85%以上の薬剤師が白衣のポケットに入るメモを利用!
  • 1番見返すページは「薬局での機械やPCの使い方」、次に「服薬指導の知識」だった。
  • すべての設問において、男女間で結果に大きな違いはなく、似たような結果に。
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