しくじり薬剤師 Bさんのプロフィール
薬剤師歴10年。慌ただしい調剤薬局で毎日奮闘中。後輩からも頼られる、しっかり者タイプ。
薬剤師として中堅ポジションとなった私。「先輩としてしっかりしなくちゃ!」と気負ったことが、思わぬ“しくじり”を招いてしまいました。今回、皆様にお伝えしたい授業テーマは、こちらです。
当時の私
振り返るのも恥ずかしい話なのですが、3年ほど前の出来事です。かなり忙しい総合病院の門前薬局。毎日手一杯な状況に、新人の男の子が配属されました。「彼の教育も、薬局の業務も、全て私がやらなくては!」と責任感を持って、毎日の業務をこなしていました。
ある日、起きた出来事
その日も、とにかく忙しい一日でした。待合室も常に混み合い、FAXも次から次へと。新人薬剤師くんは、明らかにテンパっていました。彼が患者さんから一包化を任され対応するも、監査が甘く分包が上手く出来ていません。状況も重なり、いつもより私もイライラして「なんでこんなこともできないの!?次からは・・・」と急ぎで指導を終えました。そこまでは良かったのですが、さらに混み合う昼休み明けのラッシュを乗り越え、ヘトヘトになっていた時の事です。ジスロマックSR成人用ドライシロップが2g 分2の処方。本来は分1で処方されるのでボトルのままお渡ししなくてはいけない所です。しかし、忙しさとイライラから少しだけ解放された私は、間違って分包してしまっていたのです・・・!薬価も最近のGE主流のご時世では高額な薬。しかも、そのミスをしっかりと後輩に見られていました!さっき、注意したばかりなのに。。
しくじりの気づき〜反省
とにかく、先輩として格好がつかず、情けない気持ちでいっぱいに。
後日、棚卸の時に薬局長に破損の謝罪をしました。薬局長は新人君に「Bさんのおっちょこちょいなとこは、手本にするなよ〜(笑)」とイジられる始末。
いつもなら起こらないミスが発生した要因は、やはり気負いすぎていた事。全方位にアンテナを張り責任感を持つのはいい事ですが、通常の業務を落ち着いて対処する、心の切り替えも必要!みなさんも気をつけてください!