- とも子
- 今回は「薬剤師のメモ」というベールに包まれたその全貌を大調査するわよ!
薬剤師歴19年のベテラン薬剤師Sさんと一緒にアンケート結果を検証しつつ、Sさんが使うメモも、じ〜っくり拝見させてもらいましょう〜!Sさん、今日はよろしくお願いします!
- Sさん
- はい。よろしくお願いします。
自分のメモって誰かに見せたことがないから、なんだか恥ずかしい気もしますね。
- とも子
- そうよね〜。誰かに見せる前提でメモしてないし、かなりプライベートなものよね。だからこそ、覗き見したくなっちゃうのだけど(笑)無理なお願いを聞いていただけて助かります!
- Sさん
- お役に立てたら嬉しいです。
- とも子
- それでは早速、薬剤師さん男女100人以上に行ったアンケートの結果をみてみましょう!実際のところ「日常的にメモを取る」とか「自分のメモを持っている」薬剤師ってどれくらいの割合でいるのかしら?
- Sさん
- 私の感覚ではかなり多いと思います。みんなメモを白衣のポケットに忍ばせているイメージはありますね。
- とも子
- 確かに「私、メモ持ってます!」っていうより、“忍ばせている”イメージが強いかも。ずばり!アンケート結果はこちら。
Q. 薬剤師業務における知識などを書き込む自分だけのメモやノートはとっていますか?
- とも子
- 男女あわせても約9割が持っていると回答!やっぱりみんな持っていたわね!
- Sさん
- 納得の数字ですね。調剤室には携帯電話を持ち込めないので、薬の用量の確認だったり、機械の使い方だったりをチラッと確認するためのメモって、本当に助かるんです。
- とも子
- わかるわ〜。患者さんが多い時とか、いちいちパソコンで調べてられないし、忙しい時は先輩や同僚に聞くのも気が引けるものね。次にメモをどこで見ているかについてもアンケートを取ったわよ!
Q. メモを見る場所はどこですか?
- とも子
- Sさんの言うとおり、メモを見る場所は調剤室がダントツの1位ね!
- Sさん
- これも納得の結果ですね。メモの役割って「確認」や「ダブルチェック」の意味合いが強いと思うので。例えば薬の留意点だったり、検査値の早見表を調剤しながらサッと確認したり。そんな使い方をされている方が多いんじゃないでしょうか。
- とも子
- なるほど〜。確かにメモを持っているだけで安心するものね。かつ困った時も助けてくれて、最強のお守りって感じよね!メモのサイズ感も気になるところじゃない?もちろん調査したわよ!
Q. 利用しているメモのサイズを教えて下さい
- Sさん
- やっぱりポケットサイズが基本でしたね。大学ノートサイズの人は知識を書き溜めて、ロッカーに入れているんですかね。
- とも子
- 確かに、そういう薬剤師さんもいそうね。約9割の薬剤師さんが白衣のポケットにメモを忍ばせているという結果に!では、Sさんのメモもぜひ見せて〜!
- Sさん
-
ちょっと年季入ってるんですが(笑)。こちらになります。
- とも子
- あ、やっぱりリング式のポケットサイズのメモ帳なのね!むむっ!マンボーのシールが貼ってあるわ!!
- Sさん
- えっ、確かに貼ってある。なんでしょうね。新店舗の立ち上げで忙しい時期のノートなので、何か可愛い癒しを求めていたのかも…(笑)
- とも子
- 大変な時期だったんですね。ところでSさんはこのメモは何冊目になる?
- Sさん
- えっと…10冊目ですね。
- とも子
- 10冊?!それはすごい情報量ね。
- Sさん
- もちろん10冊をいつも忍ばせているわけじゃないですよ(笑)。
若手の頃ほどメモを書く量が多かったんです。薬の情報や調剤の仕方以外にも、業務の手順や機械の使い方、会社のシステムのことなど、それはもう次から次へと覚えることがありますから。メモの更新頻度もかなり高くなります。
- とも子
- 書く量が多いと、ノートもどんどん増えていってしまうわよね!?
- Sさん
- 例えば業務の流れや機械の使い方なんかは慣れてくれば覚えますよね。そのページは見なくなるから、そうしたら捨ててしまうのもアリです。でもよく見る情報は残したいから、次のノートに移動させる。そうやって何冊もアップデートしていった結果、この1冊に集約されたって感じです!
- とも子
- なるほど!アップデートして「最強の一冊」のメモを作るのね!!最強の1冊を作るポイントはあるのかしら?
- Sさん
- 若い頃は、とにかくわからないことを全部メモに取ることをおすすめします。迷ったらメモる!!書くことで記憶のフックにもなるし、メモは無駄にはなりませんから。
- とも子
- うーん、ベテラン薬剤師の言葉、重みがあるわ…