- 子供も片頭痛になるケースはあるわよね!センセイ、こういう時はどう対応すればいいのかしら??
- 片頭痛は大人に多いものですが、子供でも起こるんですよ。まずは子供の片頭痛の特徴について押さえていきましょう!
★ ドクター チェック ★
- 子供の片頭痛に多く見られる特徴
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頭の両側が痛む(大人の場合は片側が多い)ケースが多く見られます。
頭痛の持続時間は1~72時間(大人の場合は4~72時間)です。
片頭痛が起こる前兆として、光や音、臭いに敏感になったり、テレビや音の刺激をいやがったりすることがあります。
また、片頭痛が始まるとズキンズキンと脈打つ痛みが起こったり、嘔吐や吐き気、光、音、臭いに敏感になったりすることも良く見られる症状です。
- 具体的でわかりやすいわ!大人と違って、子供だと両側が痛むケースが多いのね。いつもとは違ってテレビやゲームを避けるようになったら片頭痛を疑っても良さそうね。
- そうですね、片頭痛かどうか見分けがつかないときの判断材料になりますね。
- でもセンセイ、何で子供でも片頭痛になってしまうんでしょうか??
- 大人だとホルモンバランスや睡眠不足などが原因になりやすいですが、子供の場合は遺伝や生まれつきの体質によるものが多いです。
- 大人とは少し原因が違うのね。子供に適した片頭痛のお薬ってあるのかしら??
- 子供ならアセトアミノフェンやイブプロフェンを候補として考えましょう。
★ ドクター チェック ★
- 子供ならアセトアミノフェンかイブプロフェンを配合した薬に高い効果が期待できます。
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頭痛が1時間以上継続するときに服用させるとよいでしょう。
ロキソプロフェンは子供に対する安全性が確立されていないため、15歳以下の子供に服用させることはできません。
小学校高学年以上で、アセトアミノフェンやイブプロフェンでは症状が改善しなかった場合、片頭痛治療薬のスマトリプタンやリザトリプタンで効果が得られる場合もあります。
ただし、別の原因による頭痛の場合も考えられるため、医療機関の受診を促したほうが安心です。
- 15歳未満の子供ならアセトアミノフェンかイブプロフェンが良いのね。
- そうですね。しかし市販のお薬だとイブプロフェンでも15歳以上からとなっているので、市販で買うならアセトアミノフェン一択となりますね。ただアセトアミノフェン製剤も商品によっては小学生だと使えないものもあるので、年齢を良く確認してから買う必要があります。
- なるほど。病院で貰うならアセトアミノフェンかイブプロフェン、市販ならアセトアミノフェンと。
- 痛み止めが効かないようであれば、トリプタン系のお薬を病院で貰いましょう。あとは片頭痛を予防するために生活習慣を改めることも大切です!
★ ドクター チェック ★
- 子供の片頭痛は、生活習慣の乱れ(寝すぎ、寝不足、暗い部屋でのゲームなど)が招いている可能性も
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朝食を食べないことによる低血糖が頭痛を招くこともあるのです。
生活習慣の乱れが原因と考えられる場合、適切な睡眠時間をとることや、暗い部屋でゲームなどしないよう伝えましょう。
特に、早寝早起きは頭痛の予防に効果的で、睡眠時間を1時間多くしたことで片頭痛が改善したという例もあります。
なお、片頭痛の痛みが続いている時に入浴すると症状を悪化させるため、頭痛がしているときには入浴を控えましょう。
- 子供が片頭痛を起こしやすいなら、生活習慣も大事。早寝早起きは健康にも良いので勧めやすいわね。