とも子:では次のテーマは、「憧れのセンパイ!」ということで、どうかしら!?思い当たる人はいる?
Cさん:ドラッグストアの女性薬剤師って体力があって、サバサバしてる人が多いんです。逆に男性はおしゃれとか身だしなみとかもすごい女子力高いんです。パーマかけたりとか、いつもいい匂いがしたりとか(笑)事務所で飲んでる飲み物は、都会の女性に流行っている飲み物とか。だから、ドラッグストアの男性薬剤師から、女子力の高さを学んでました。
とも子:意外な憧れね!美容関係のアイテムに囲まれているからかしら?
Aさん:面白いですね。楽しそうだなあ、女子力高いオトコ薬剤師。友達になりたい!
Bさん:私はバリバリな女性薬局長に鍛えられた時期がありました。最初はすっごい怖かった(笑)入った初日がもう、見るからに機嫌悪かった日だったんですよね。すごい混む中、頑張っていても「そこはこうやってやって!」と、ぴしゃりと言われて、自分なりに考えての行動でも、結構上からガツンと言われちゃう感じで。
とも子:女性の上司って手際が悪いと、キツイかも。。。
Bさん:ある時を境に、急に先輩が優しくなって。それからわりと穏やかなんですけど。仕事じゃなくて、私の恋愛相談みたいな話をしてから変わった気がするんですよね。そこで初めて職場の同僚から人間同士の関係になれたような。
とも子:心を開くようなキッカケがあったのね!Aさんはどう?
Aさん:私が一番お世話になった方は、男性の薬剤師の先輩でした。一言で言うと仙人タイプ(笑)厳しくというより、自由にやらせて経験していくうちに、わかるよねって育て方でしたね。どうやら、その先輩は前の管理薬剤師の人がすごい怖かったみたいで、自分がとにかく怒られていたから、私には怒らならないようにしていたみたいです。
とも子:みんなそれぞれ個性的な先輩の元で学んできたのね〜。ではではどういう時に、センパイすごい!って思った?
Cさん:最初のドラッグストアの店長がすごかったんです。地域密着系のお店だったから、地元のおじいちゃんのお客さんと、たわいもない話をいつもしてるんですよね。ある時、いつものおじいちゃんが来て「赤い人参をくれ」って言われて。えっ?なにそれ?と私も全然わからなくて(笑)店長に泣きついて「おじいちゃんに赤い人参をくれって言われたんです」って言ったら、店長が「あれね!」みたいに急に動き出して(笑)
Aさん:すごい!店長カッコいい(笑)結局なんだったの?
Cさん:お米に入れる「とうがらし」みたいな商品でした。虫がつかなくなるような。
とも子:なんてニッチな商品なの〜!店長ファインプレーね。
Bさん:すごい先輩、といえば前に同じ薬局にいた男性の先輩なんですけど。医療モール内の薬局だったんですが、モール内の医療機関に全てかかり、先生を営業トークで笑わせたりしていたらしいんですよ。
とも子:かかるって、自分で受診したってこと?それは驚きだわ!
Bさん:そうなんです!先生と仲良くなって、それも一緒にランチに行くぐらいの間柄になった話を聞きました(笑)医療モール内で先生に気に入られていると、「こいつに任せられる」ってなるからだそうです。
私は薬剤師としてそういう営業的な視点で働いたことがなかったので、とても感心して。
Aさん:確かに、男性薬剤師さんの話は、女性とは違う視点のことが多いかも。私も男性の先輩から言われた、「最近の若手薬剤師ってダメだ」って話あります。
とも子:なになに?
Aさん:最近の若手は素直すぎるって。それは私が特にそうだったかもしれませんが、相手の言葉の裏を読んだりしなくて、そのままに受け取りすぎだと。「最近の子はストレートに言わないとダメ」みたいな。例えば「この患者さんはこういうタイプだから、こう伝えたらジェネリックに変えてもらえるかもしれない」とある程度コントロールしていく必要がある、と言われて。薬剤師って患者さんに正確に薬を渡すことだけが仕事だとしか思ってなかったので。相手の心を読む大切さを習いましたね。
とも子:そうね、これからの薬剤師に求められるのは、正確な機械のような部分はもちろんだけど、患者さんのパーソナリティーを理解することも重要かもしれないわね。
Cさん:ああ、私も似たようなことよく言われました。急には難しいですよね。
- 【 なんでも素直に捉えがち!?】
- 真面目で素直なので吸収力があり、成長する素質は十分。経験がないぶん、
他人の言葉のウラや、性格を想像して対応したりするのが、ちょっとニガテ!?
とも子:あとは嫌な先輩とか、ここだけのダークな話、聞かせてくれる!?
Cさん:嫌というか、変なオトコ薬剤師の人がいて「何でこんなに薬が多いんだよ!」みたいな。「全然(薬局業務が)回ってないじゃん!」とか、愚痴ばっかりいうオジサン薬剤師がいました(笑)すごい声が大きいんで、みんな、「また言ってる〜」みたいな。
とも子:なにそれ!薬局恒例になっているのね!
Aさん:ウケる(笑)もっとリアルな嫌な話ですが、ベテランになってくると薬局業務じゃない、会社的な作業しないといけなくなるみたいで、ずっとパソコン作業してるベテランの人。若手は外来優先っていう意識があるので、動いてほしいなと思うのはあります。今やるときかな?って。
Cさん:それわかります!あとはスタッフ間同士の好き嫌いとか・・・業務でしゃべらなきゃいけないところを、無視したり、わざと強く当たったりとか。
Bさん:どこでもありますね。それに板挟みされるような性格の人もいれば、言われちゃう側の人がいれば、いろんな人がいて。私はあまりそういうの関わりたくないので、客観的に見て、仕事上で好き嫌いとか別にないので、割り切る感じで。
とも子:コワいわよね〜女性同士の世界は。。
Aさん:厳しく言われて辛かったことなんですけど、調剤のときの流れとか、スムーズに動くための流れみたいなものって、若手には読みづらいじゃないですか。事務さんもいない店舗で、受付も監査も同時並行で。この時間は調剤をするほうが流れがうまくいくとか、最初は本当にわからなくて。結構厳しく先輩から言われましたね。
とも子:それは若手には最初わからない部分かもしれないわ。ちなみにAさんは自分が厳しく言われてきたことを、自分は後輩に言うのかしら?
Aさん:私はあまり・・・言えないかもしれないです。結構、周りの人が言ってくれるので。
もちろん自分の悪いところだと思ってて、ちゃんと言わなきゃな、と思うんですけど、もういいかってなっちゃうんです。もう私がやっちゃおうって思ってしまう。
Bさん:ああ、なんとなくその気持ちわかる。あまり後輩に強く言いたくないよね。私は頑張っていうけど、本当に言いたいことをオブラートにちょっと包んでいる感じかもなあ。
とも子:なるほど、若手薬剤師は「事なかれ主義」なのかもしれないわねえ。
薬剤師歴 3年目
薬剤師歴 4年目
薬剤師歴 4年目
周りを和やかにさせるお嬢さま系